PTとケアマネ民生のブログ【フィジマネブログ】

理学療法士が医療に絡めて色々書いていく雑記ブログです

認知症の初期症状の見分け方

どーもこんばんは!

 

今回は認知症の初期症状の見分け方についてお話ししていこうと思います。

 

認知症は、早い段階で発見することが出来れば、進行を遅らせることができて、長く良好な私生活をおくることができます。

 

早い段階で発見するためには、周りの人が気づいてあげることも大切。

 

症状別に見ていきます。

 

 

初期症状チェック

同じ事を何回も話す。聞く。物の置き忘れが増えて、よく探し物をする。

『さっき話した話題なのに、数分後に同じ話題を初めて話すかのように切り出してくる。』

『頻繁に物を失くしてしまう。どこに何を置いたかわからなくなる。』

というような事が頻繁にある場合、【短期記憶の障害】が疑われます。

 

料理や買い物が段取りよく出来なくなる。お金の管理が出来なくなる。

 

料理、買い物などの日常でいつもやっている行為が、手際よく出来なくなってきている場合、認知症の症状である【遂行機能障害】が疑われます。

また、お金や通帳の管理など金銭管理が出来なくなることも、【失認】や【遂行機能障害】が疑われます。

 

周りの出来事に興味がない。趣味、生活の意欲がなくなった。

『いつもボーッとして周りに関心が無くなっている』

『趣味活動に関心がなくなり、参加しなくなった』

など、生活意欲が無くなっているような場合、認知症の初期症状の特徴である【意欲低下】の可能性があります。

 

怒りっぽくなった。疑い深くなった。

このような場合、認知症症状により物事がうまくいかない心理的な要因が影響していると考えられます。たとえば記憶障害によって、財布などの置き場所がわからなくなると不安感が増し、疑い深くなります。

また、単純な事が段取りよく出来なくなって苛立ち、周りの人に当たってしまうというような事もあります。

 

自分だけじゃなく、周りの人にもチェックしてもらう

初期症状のチェックは、自分だけでもできますが、家族や友人など周りの人にもチェックしてもらうと、自分が気づいていない事もわかりより効果的です。

 

アルツハイマーの初期症状の特徴:嗅覚の低下

 

アルツハイマー型で早期発見に繋がるのに特徴的な症状として、嗅覚の低下があります。

認知症の代表的な症状である記憶障害は、記憶を司る「海馬」が萎縮することにより起こりますが、日本人の認知症でもっとも多いアルツハイマー認知症では、海馬の前に、海馬よりも脳の外側にある「嗅内皮質」が冒されることがわかっています。

嗅内皮質は嗅覚に大きく関わる部分であるため、記憶障害よりも先に嗅覚の低下が症状として現れるようになります。特に左の嗅覚が障害されやすく、『左の鼻だけ匂いがわからない』や、『匂いがわかりにくくなった』などの症状が見られる場合注意が必要です。

 

当てはまる場合は認知症外来など専門機関に相談へ

初期症状チェックにより複数に当てはまった場合、認知症外来などの専門機関へ相談し、精査してもらう事をお勧めします。

 

認知症は原因となる病気によって、その症状が劇的に改善するものもあります。(水頭症、硬膜下血腫、甲状腺疾患など)

 

認知症外来は、神経内科、精神科、老年科などに認知症の専門医がいる医療機関もあります。また認知症が疑われる本人が、慣れない新しい医療機関の受診を嫌がる場合は、まずかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらうのもいいでしょう。


どこで診てもらえばよいかわからない場合、各市区町村にある地域包括支援センターに相談すれば、適切な医療機関を紹介してもらえます。

 

 

まとめ

認知症の初期症状を書いていきました。

早期発見により治る認知症があることを念頭に置き、注意深く周りの人を見守っていけば、その人の人生を救えるかもしれません。

 

本日は以上です、最期まで読んでいただきありがとうございます。