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『日焼け遺伝子』特定される!日焼けのメリット・デメリット、日焼け止めを使う時の注意点をまとめました!【2018版】

皆さんこんにちは!

 

日焼けで肌が赤くなりやすい傾向は、一部遺伝子の影響によるものだとする研究論文が8日、発表された。論文は、肌の赤くなりやすさは皮膚がんの発症につながる恐れもあるとしている。

 

 

AFP時事通信でこのようなニュースがありました。

 

対象者は英国、オーストラリア、オランダ、米国などの欧州系の人約18万人。

遺伝的特徴を調べた結果、20個の「日焼け遺伝子」を発見したと書かれています。そしてこのうち8個の遺伝子が、皮膚ガンと関連のある遺伝子であると、過去の論文で明らかにされています。

 

じゃあ日焼けってそもそも何なのか?日焼けするとどんな影響があるのか?を調べたのでまとめます!

 

 

 

 

 

 

日焼けってそもそも何?

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日焼けには二種類あり、日光から発せられる紫外線を皮膚に浴びることにより、2〜6時間かけて皮膚が赤くなり、ヒリヒリと痛み炎症を伴う時期(サンバーン)を経て、その後24〜72時間かけて色素沈着を起こす時期(サンタン)に移行します。そして日焼けが起こった3~8日後に、皮膚が剥離し始めるとされています。

 

サンバーン

サンバーンは紫外線のUVBが皮膚を透過し直接細胞を損傷させた結果、毛細血管が炎症反応として充血を起こし、皮膚の色が赤くなった状態を指します。その際、細胞損傷による炎症により皮膚の発熱、水疱、痛みが起きます。これを医学的に日光皮膚炎と言います。

 

サンタン

サンタンは紫外線のUVAがメラノサイトに働きかけ、メラニン色素(黒色)の生成を促します。その結果メラニンは肥大し、日焼けした肌は次第に黒く変色します。サンバーンのように発熱や痛みを伴うことは少ないですが、シワ・タルミの原因となります。

 

これら日焼けは火傷の一種であり、浮腫や皮膚剥離、発熱や吐き気などをもよおし、ひどい場合には体の衰弱、入院になることもあります。

(ここまで調べた段階で既に怖い・・・)

 

 

 

 

日焼けは年中起こる

日焼けは夏のイメージが強いですが、太陽は年中顔を出しているので、外へ出れば年中紫外線を浴びます。また、曇りや雨の日でも紫外線は地表までおりてきているので、太陽が出ていなくても日焼けは起こります。

特に太陽との距離が近くなる6〜9月の間は紫外線を過度に浴びる可能性が高いため、紫外線対策はしっかりと行う方がいいでしょう。

ただ、紫外線を浴びること自体は体にいい影響も及ぼすので、適度な日光浴は行うべきです!この辺は次のメリットの部分で紹介します。

 

 

 

日焼けのメリット

今までの話を聞いて「日焼け」のメリットというと全く無いように感じますが、「日光浴」には色々なメリットがあります。

 

ビタミンD生成による免疫力アップ

適度に紫外線を浴びることで、体内でのビタミンD生成が促進されます。これにより

・カルシウム吸収力が向上し骨が強くなる(骨粗しょう症予防)

・血糖値の低下(糖尿病予防)

・血圧の低下(高血圧、脳卒中予防)

・がん細胞の増殖の低下

・風邪やインフルエンザなどの感染予防(免疫力向上)

など、様々な効果があります。驚きなのは、あれだけ皮膚ガンになるリスクがあると言われているのに、適度な日光浴でがん細胞の増殖が低下する点です。また、現代の日本人の多くが悩まされている生活習慣病に効果があるのも素晴らしいです。

 

幸せホルモンのセロトニンが生成される

日光を浴びることで、幸せホルモンの代表格のセロトニンが生成されます。セロトニンんいは気分を安定させ、ドーパミンやノルアドレナリンなど感情に関する情報を管理し、整える働きをします。うつ病の治療や予防に日光浴が推奨されているほどで、気分の安定に一役買ってくれます。

 

体内時計を整える

日光に当たることで、交感神経が刺激されて脳が覚醒します。セロトニンが脳内の自律神経に働きかけてくれることで、体内時計を正常に戻してくれる作用があります。特に朝日を浴びるのがいいとされています。

 

どれぐらい日光浴すれば効果的?

冬は外で1時間程度、夏は木陰で15〜30分程度が効果的とされています。生活習慣病予防のためにも、適度に外へ出て散歩しながら日光浴をするのが効果的ではないでしょうか。

 

 

 

 日焼けのデメリット

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当然、日焼けのデメリットはあります。主な原因は紫外線です。紫外線を過度に浴びることにより

・シミ、シワ、タルミが増える

・皮膚ガンのリスクが高まる

・目の病気になるリスクが高まる

 

などのデメリットがあります。

 

シミ、シワ、タルミが増える

 

紫外線のUVAの影響で、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸をつくりだす線維芽細胞を傷つけてしまいます。そのため肌は弾力を失い、シワやタルミの原因となります。

また、UVBの影響により、メラニン色素の沈着が増えてシミやそばかすの原因になります 。メラニン生成は体の防御機能であるので、過度なメラニン沈着を防ぐためにも日焼け止めなどで対策することで防ぎましょう。

 

 皮膚ガンのリスクが高まる

 

以前は、UVBのみが皮膚ガンの原因となると考えられていましたが、今ではUVAとUVB両方が皮膚ガンを誘発するとされています。これは、紫外線が直接DNAを損傷することにより起こるとされています。冒頭の記事でもあるように、皮膚が赤くなりやすい人は特に注意が必要です。

 

目の病気になるリスクが高まる

 

紫外線は、眼病である”白内障”を引き起こすリスクを高めます。目には紫外線を防ぐ機能が備わっていますが、特に夏は紫外線の量が多いため、目に過度の紫外線が入ってくる可能性があります。

対策としては、サングラスなどで日差しを少しでも遮るようにして目への負担を減らすことが重要といえます。

 

 

 

 

日焼け止めに頼りすぎるのはNG。正しい使い方

日焼けを防ぐためによく利用するのが『日焼け止めクリーム』ですよね。でもこの日焼け止めも、使い方を間違えると皮膚を余計に痛めてしまい、最悪の場合『※接触性皮膚炎』という病気に発展してしまう可能性もあります。

 

※接触性皮膚炎とは

化学物質などが皮膚に接触することが刺激となり、発疹やかぶれ(炎症)を起こしている状態。刺激が強くなく、日常は接触しても異常を引き起こさない物質でも、皮膚表面の乾燥などによってバリア機能が低下している状態では、炎症を起こすことがある。

 

日焼け止めを使う際の注意点

SPF、PAの見方

日焼け止めに書かれてある、SPFとPAって何のことか知っていますか?簡略して以下に記します。

 

SPF:UVBへの防御効果があり、1から50+までの数値で表されます。

 

PA:UVAへの防御効果があり、「+」から「++++」までの4段階で表されます。

 

どちらも数値が高いほど効果も高いのですが、肌が弱い子供や、元々皮膚が弱い方などは刺激が強すぎて皮膚を刺激してしまうことがあります。そういった方には、ノンケミカルという比較的刺激が少ないものを選ぶとよいとされています。

 

効果は数時間で減退する

日焼け止めクリームの効果は丸一日は到底持ちません。紫外線量によりますが、数時間で効果は大きく減退すると言われています。よって3〜4時間に1度はクリームを塗り直さないと日焼けは防げないとされています。

 

皮膚の弱い人は、やはりノンケミカルのものを使い、塗り直しても皮膚が傷つかないように注意しながら塗るようにしましょう。

 

使った後には必ず洗う!『ウォータープルーフ』のものは特に気をつけて

普通の日焼け止めであれば、汗をかいたり海やプールで遊ぶ場合にすぐ落ちてしまいます。そういった人は、水に濡れても落ちにくいウォータープルーフタイプを使う人が多いと思います。

しかし、もともと化粧品の技術であるため、クレンジング剤を使って落とさないと綺麗になりません。洗っているつもりが皮膚に残っていて、肌荒れなどのトラブルの原因になっているということもあります。また、クレンジング剤自体も皮膚に刺激を与えるもののため、皮膚の弱い方はウォータープルーフのものは極力避けた方が良いと思われます。

 

まとめ

以上、日焼けとは何かと、日焼けのメリット・デメリットについてまとめました。

これから特に紫外線がきつくなる時期です。皮膚のケアにも十分に注意して、私生活にも潤いを!

 

それでは最後まで読んでいただきありがとうございます!

 

 

 

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