PTとケアマネ民生のブログ【フィジマネブログ】

理学療法士が医療に絡めて色々書いていく雑記ブログです

「加齢によるもの忘れ」と「認知症による記憶障害」の違い

どーも、認知症伝え隊、くそ真面目な民生です。

 

※実際には「認知症伝え隊」という団体、グループはございません。笑

 

 

今日は認知症(勝手に)備忘録シリーズ。「加齢によるもの忘れ」と「認知症による記憶障害」の違いについて簡単に説明していきます。

 

 

 

加齢による変化

 

年齢を重ねてくると、筋肉が衰えてくるように脳の機能も衰えてきます。

 

 

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筋肉が衰えてくるのは部位によりますが、20歳代〜30歳代をピークとしてだんだんと低下してきます。足の筋力(下肢)に関しては20歳代と80歳代で比べると、約30%低下しています。

 

 

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一方、脳の機能というと総合的には50歳代から低下し始めます。上の図では、50歳代と80歳代を比べると、各項目の合計点の差は約8点となっており、総合的に認知機能が低下していることがわかります。

 

このように、避けられない程度の体の衰えは誰にでも起こります。

なので、多少の「最近もの覚えが悪くなった」「どこに物を置いたか忘れた」などは誰でもあります。

じゃあこういった「加齢によるもの忘れ」と「認知症による記憶障害」は何が違うのかをみていきましょう。

 

もの忘れと記憶障害の違い

加齢によるもの忘れは例えば、「旅行に行ったけど、泊まったホテルでの夕食で何を食べたかを忘れた。」というような、記憶の部分的なことを忘れている状態です。

「どこに旅行に行ったか」「どのホテルに泊まったか」「誰と夕食を食べたか」などの他の記憶は覚えているので、その記憶を順に辿っていくことで「夕食に何を食べたか」も思い出すことができます。

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一方、認知症による記憶障害は、「旅行に行った」という体験全体を忘れてしまいます。「夕食で何を食べたか」「誰と行ったか」「どこに行ったか」など、そこでの出来事自体を思い出すことができません。

 

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以下に、もの忘れと記憶障害の違いを表にまとめてあります。

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「顔はわかるけど名前が出てこない。認知症かしら?」なんてことを患者様から言われることがよくあります。

そんな時僕は大体「ほんまに認知症だったらその人の顔自体忘れてるから大丈夫よ〜。」って返します。多分医療系あるある。

 

 

また、記憶は「覚える」「覚えておく」「思い出す」という3段階に分かれています。加齢によるもの忘れというのは、覚えること・覚えておくことはほぼ機能低下しません。思い出すことは加齢に伴い誰もが機能低下していきます。

 

でも認知症による記憶障害になると、覚えることは少し苦手になり、覚えておくことも苦手になります。そして、思い出すことはもっと苦手になります。

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まとめ

以上のように、加齢によるもの忘れと記憶障害には違いがあります。

日頃の臨床現場ではよく質問されることが多いので、やはり皆さん心配しているように感じます。治療者側としては、きちんと評価を行なって患者様に過度な不安を与えてしまわないように注意していきたいですね。

 

本日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 

 認知症に関して他にも色々書いてます。

 

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