こんにちは、本日もお越しいただきありがとうございます。
タイトル通り、『姿勢を正すと味覚が変わる!』
そんな事を言えるほどエビデンスは無いわけですが(どなたか論文出してるかな?調べ切れておりません。)
まずは簡単なテストを試して頂きたいです。
【テスト】
①コップを2つ用意して、1つはジュース、もう1つは口直し用に水を入れる。
②椅子に座って出来るだけ猫背(姿勢を崩して)ジュースを飲んでみる。
(味の感覚を覚えておいてください)
③口直しの水を飲む。
④今度は出来るだけ姿勢を正してジュースを飲む。
どうでしょうか?
『味が濃くなった!』『美味しくなった!』『甘すぎて飲めない!』など、人によって感じ方は違うかもしれませんが、少なからず味に何らかの変化があったのではないでしょうか?
実は過去に某勉強会でこれを教えてもらい、参加者のほとんどが味に変化を感じていました。
そこの参加者たちはみんな、姿勢を正して飲んだ時、『味が濃くなった』『甘みが強くなった』という意見でした。
『姿勢を整えると味を感じやすい』
これはリハ栄養を行う時にも重要だと思います。特に入院患者様対象として考えると、『病院食は味が薄くて美味しくないから残している』という話をよく聞きます。実際カロリー計算されて作られているので、薄味で食べにくいのもわかりますが、栄養管理する側からすれば、10割食べてもらいたい。
でもこの『薄味で食欲が出ない』という理由の中に、『姿勢が少なからず関係しているかもしれない』と思ったわけです。
大げさに言えば、適切に患者様の姿勢がポジショニング出来ていなければ、食欲が減退し食事摂取量も減少、低栄養となりサルコペニア・フレイルに繋がるとも言えるかもしれないと考えました。
今回はこの事についての見解をネットでいくつか調べ、さらに自分の仮説も加え、原因が何かを考えていこうと思います。
ネットの見解①:味蕾の分布による影響
味蕾は、舌を中心に軟口蓋(口の天井の奥)や咽頭蓋にも存在し、広く散らばっています。つまり、食べ物も口の中で広がったほうがより味が感じられます。
姿勢が崩れて体が傾いてしまっている場合、食べたものは傾いた方の頰に偏ってしまい、味覚として感じることができるのが半減していしまいます。
味覚が半減すれば味が薄く感じられ、美味しさも半減してしまうという考察です。
元ネタ↓
「食べやすさ」「味」と「姿勢」の親密な関係 | 幻冬舎メディアコンサルティング
ネットの見解②:環境による影響
味覚は環境による影響を受けやすいという話です。
元ネタはこちら↓
例えば、プロポーズをするためにタキシードを着て緊張した状態でステーキを食べるのと、普通の日に普通の格好でステーキを食べるのは味の感じ方が違うと言います。
『姿勢の話と違うやん!』てなりますよね。僕もそう一瞬思いました。笑
もっと外枠から見た上で、
環境が変わる→姿勢が変わる→味が変わるという捉え方かなと。
入院患者様に置き換えてみると、入院中に新たに骨折してしまい、それまでは座って食べられていたのがギャッジアップで食べなければいけなくなった。骨折した事による精神的ストレスがあれば、当然美味しくは感じないでしょうね。という解釈です。
自分の仮説:姿勢が崩れると嗅覚に影響が出る?
鼻をつまんで食べ物を食べても、味をほとんど感じませんよね。味覚の95%は「鼻」で感じていると言われるように、味覚に関する情報の大半は鼻から脳に入っていると言われています。
自分が最初に説明したテストを行った時に感じたのが、『猫背を作ると呼吸がしにくい』という事でした。
猫背になる事で吸気時に胸郭が広がりにくくなることが原因だと思いますが、吸気量が減る事で臭いを感じる量も減り、味を感じにくいのではないかと考えました。
また、実際に患者様でも当てはまることがありました。
外来受診のひどい円背で小太りの患者様がいて、円背を治すために腰椎固定術を施行しました。
すると姿勢が正され円背はなくなったのですが、同時に臭いに敏感になり、今までと同じ食事では味が濃く感じて食事量が減り、激ヤセしたという事例がありました。
術前に嗅覚検査をしておけばよかったなと、今になって強く思います。
まとめ
姿勢と嗅覚の関係についての論文を探せてないので確証はないんですが、きっと何か関係あるんじゃないかと。
もし研究論文を知ってる人がいたら、教えてくださいね!m(__)m
それでは本日は以上です、最後まで読んでいただきありがとうございます!